2012年
3月
25日
日
写真は分譲マンション等鉄筋コンクリート造りの建物や最近の気密木造住宅によく採用される湿度センサー式パイプファンである。
壁の中(躯体)にパイプを通し湿った空気を感知し設定した湿度を超えると自動的にファンが作動、湿度が下回ると自動でストップする優れもので特に洗面所や家事室など結露が気になる部屋に大変便利な設備である。
しかしある日気がつくとファンが回っているのに壁や窓のガラスに結露がびっしり発生していることがある。
実は本体表面のフィルターはこまめに掃除機などで吸い取ってもパイプファンの中で目詰まりしている場合があるのだ。
2012年
3月
08日
木
今年はほんとにスノーダクト等設備の凍結被害が多い。
今回は組み込みの車庫の上のスノーダクトからの水漏れである。
札幌の気温は5度になり春の兆しが感じられる頃、真冬の寒波の影響が現れる場合がある。
ほとんどのダクト凍結は屋根裏の換気が悪く、家の暖房などの熱が屋根裏に逃げこもり屋根に積もった雪を融かし起こる被害のパターンが多いが今回は全く逆で
屋根裏の換気が良すぎるため外気とほぼ同じになりダクト部分のパイプが凍結を起こした事故である。
車庫の上はバルコニーになっていて鉄骨の架台の上に木製のすのこがのってある、施主は今年何回か雪下ろしをしたらしい、だいたい雪下ろしなどは真冬のプラス気温になった時にやる人が大変多くこの行為もあだとなり雪をどけるとすのこの隙間から冷たい外気がドレン付近に侵入し融水を凍結させるのである。
2012年
2月
29日
水
昨日夜 手稲にお住まいの以前大きなリフォームでお世話になっていたお客様から電話が来た。
百合が原に住まうお姉さん宅でトイレが詰まったとのこと・・・
本日現場確認したら、築30年以上の建物で4軒建ての借家の2階に住まいしている。
確かに水があふれる寸前である ラバーカップでシュポシュポしても全然ダメ。
建物外周確認したら、1階部分にコの字型に切り込んだところにむき出しで排水管があらわになっていた、縦管は冬でも凍結しにくいがどうやら地中の曲がり部分が土間コンクリートが熱橋になり外気にさらされてゆっくりと凍結したらしい。
つららがこびりつき左の凍結していない排水管と比べたら一目了然である。
水道配管屋さんなら簡単に塩ビ管切り取って蒸気で解氷して3万円といったところだが、私は住まいの用務員である、お客様の悩みを最少額で直すのが仕事である。
2012年
2月
15日
水
前略
昨日は南区藤野でポリカボネート製のスノーダクトカバーを取り付けました。
以前塩ビ製のカバー取り付けた事があるが雪の重みで2年くらいでペシャンコにつぶれ クレームになった。ポリカ製は塩ビ製より20倍加重に絶えるとの事で安心です
施工注意点としては製品長さ1㍍ですが50㌢未満に切ったものは耐加重負荷が著しく落ちるのとダクトの端は2㌢くらいあけて夏の伸びを逃がす事を考慮し施工する
取り付け終わったら必ずダクトカバーの真上に雪を掛けておく。
そうしないとダクトサイドの雪が傾斜でずれたときに両サイドから付加が掛かり上側に膨らんで外れようとする力が働くので雪の重みで均等に保つ。
さてこの現場は築30年以上で老夫婦が住まいしている、屋根裏の断熱性能と換気が悪いせいかスノーダクトが凍りつき暖気の融水でオーバーフローして内装に水漏れしてしまう。
普段からご主人の介護などで室内の温度は高めにしているせいもありそのまま屋根裏にも悪影響を及ぼしているらしい。屋根にのぼりダクトドレン確認したら、屋根に60センチくらい雪が積もっていたがドレン付近はすっぽりと雪が解けてドレンが露出しまさに暖気の融雪水があふれる寸前であった。
1.2階と約5メートル直管の縦管なのでドレン付近の凍り付きだけが原因ではなさそうである。
よくよく原因をさがしてみると・・・北側と西側のコンクリート基礎の床下換気口が壊れていて閉っていないではないか。室内とダクト内は暖房の熱の影響であたたかいが床下はこのところのマイナス気温がつづいてダクト床下部分が凍結し屋根上でオーバーフローしていたのだった。
床下にもぐったらダクト排水管は保温はされているのに凍結してしまっている。
とりあえず蒸気で解氷し壊れた床下換気口に簡易的に蓋をしてみた。
この一連のことは水漏れした日が暖気の日で、ダクトカバー着けた日も暖気だったので偶然原因を特定できた。
お客様の悩みを解消するためには広い視野で複合した原因を追及しなければならないことを再確認しました。
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